函館市議会での子どもの権利条例についての議論

 東日本大震災発生から1ヶ月が経ちましたが、被害の甚大さを思いますと、まだ支援の手を緩めてはいけないと思います。
 恐れながら陛下のお言葉の最後の部分をご紹介申し上げたいと思います。
 http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/tohokujishin-h230316-mov.html#h01

 被災者のこれからの苦難の日々を,私たち皆が,様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく,身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう,また,国民一人びとりが,被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ,被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。


+++日本赤十字社 東北関東大震災義援金+++
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html

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 このブログを始めて5ヶ月になります。ブログの最初の記事で、函館市も子どもの権利条例の制定に向けて調査、検討を始めていることや、市長選の候補者が子どもの権利条例の制定を公約に掲げていることをご紹介して、子どもの権利条例が函館に必要なものなのかを考え始めたのですが、市長選の候補者の公約も「子どもの権利条例」から「子ども条例」に変わりましたし、市議会の議事録を見ましても、少しずつ変化が現れ始めているようです。

 そこで、函館市議会の議事録を「子どもの権利条例」で検索した中から、子どもの権利条例に対する函館市の考え方を紹介してみたいと思います。
(市議の名前を掲載した方が、それぞれの立場もあるのでわかりやすいのですが、ブログにどこまで掲載して良いのかわかりませんので、お名前は伏せてあります。市議会の議事録を検索するとお名前もわかりますので、興味がある方は議事録を検索していただければと思います)

 川崎市で子どもの権利条例が制定された頃から、函館市議会でも子どもの権利条例に関する質疑が行われていることがわかりますが、推進派の市議からの質問に対して、行政側は、函館市次世代育成支援行動計画に条約の理念を盛り込んであることや、条例制定については調査、検討をするという答弁でしたが、昨年、市長が「市政執行方針で子供のいじめや権利条例など検討に着手すると表明」(質問者の質問のまま引用)したことで、制定に向けて動き出したようにも見えました。

 その後昨年12月の定例会で、初めて慎重派の市議から、各地での弊害などが紹介されて条例の必要性を質されたことに対して、市長が「私といたしましては、函館の子供たちが健やかに成長できるよう、より効果的な各般の施策に取り組んでいくことが、まず第一に大切なことであると考えているところでございます。」として、条例制定ありきではなく、子供たちの健全育成のための実質的な施策を優先させる旨の答弁を引き出しましたが、このことが危ない子どもの権利条例の制定阻止のための第一歩となるように念願します。


■平成13年第1回2月定例会
(質問者:市議)
 次に、子供の虐待をなくすためには、子供の基本的人権が正しく社会や地域の中で確立されなければなりません。(中略)具体的施策の一つとして、子どもの権利を守る制度としての条例制定があると思います。昨年12月川崎市議会において、子どもの権利条例が全会一致で可決成立し、ことし4月から施行されます。この問題については、昨年6月に同僚議員が質問をし、教育長から今後研究していく旨の答弁がありましたが、その後どういう議論が行われたのか、明らかにしていただきたいと思いますし、制定の必要性についてどう考えていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。

(教育長)
 次は、子どもの権利条例についてのお尋ねでありますが、先ほどもお答えいたしましたように、現在学校教育におきましては、人間尊重の理念に基づき子供たちの人権意識を高め、自他を尊重する態度を育てるなど、一人一人の個性を大切にした教育の推進に努めているところであります。
 御指摘の川崎市が制定した条例につきましては、これまで川崎市の担当者に条例の趣旨や内容、制定に至るまでの経過等についてお聞きをしているところであります。こうした条例につきましては、市民の総意のもとに策定されることが大切でありまして、子供の実態に対する考え方や子どもの権利に関して多様な認識があるなど、さまざまな課題があり、今後関係機関、関係部局との連携を図りながら、さらに調査研究を重ねてまいりたいと考えております。

■平成16年第1回2月定例会
(質問者:市議)
 子どもの権利条例について、先進都市である川崎市の条例を研究したいと教育長は答弁をされましたが、あれから数年たちました。(中略)この子どもの権利条例の必要性につきまして、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)
 子どもの権利条例の必要性についてのお尋ねでございますが、子どもの権利条例につきましては、児童の権利に関する条約の批准を一つの契機として、川崎市や箕面市、東京都世田谷区などで制定され、条例に基づき、子供の権利保障に関する多様な取り組みが進められていることは、承知をいたしております。また、条例の内容につきましては、子供の権利等に関して多様な認識があることから、子供は保護されるだけでなく、人としての種々の権利が保障され、かつ市民としてもまちづくりに参加する権利が保障されるとの理念を定めたものや、子供に関する各種施策を進めるため、その基本となる政策を示し、推進計画や体制などを定めたものなど、各市での制定に向けての検討経過を反映したものとなっております。
 当市におきましては、これまで川崎市、東京都世田谷区の視察や関係資料の収集などを行ってきておりますが、こうした条例につきましては市民の総意と理解のもとに検討、策定されることが大切でありますことから、今後、各市での検討過程における市民参加の形態や各種の意見、要望、制定後の課題などについて、関係部局においてさらに調査研究をさせてまいりたいと考えております。

■平成18年第1回2月定例会
(質問者:市議)
 大きな4つ目は、子どもの権利条例制定についてです。(中略)私は、子供たち自身が権利の主体者として育っていくことが今求められていると考えます。
 2004年1月、第2回国連子どもの権利委員会は、日本の子供の現状を報告した日本政府報告書に対し、数十項目についての懸念と勧告を最終所見として発表しました。(中略)第1回勧告の中で、政策調整機関の設置の強化があります。そして第2回の最終所見では、市民社会の参加及び子供組織と共同して強化することが勧告されています。
 市長にお聞きいたします。
 この政策調整機関の設置というのは、子どもの権利条約の実施を目的とした子どもの権利条例等ですが、この勧告に対する市長の見解をお聞きいたします。
 (中略)函館市でも子どもの権利条例の制定に向けて準備を進めていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

(市長)
 子どもの権利条例制定について、まず1点目は、国連子どもの権利委員会からの勧告について、市長の見解を聞きたいというお尋ねでございますが、国連子どもの権利委員会からの勧告内容につきましては、児童に関する包括的政策を発展させ、児童の権利に関する条約の実施及び評価を確保するための各種の政府メカニズム間の調整の強化となっており、国においては、条約の効果的な実現に向け、関係行政機関の緊密な連携のもとに、内閣総理大臣を本部長とした全閣僚を構成員とする青少年育成推進本部を設置し、平成15年12月に青少年育成施策大綱を策定したところであります。児童の権利に関する条約の趣旨は、家族が、子供の成長と福祉のための基礎的・自然的環境であること及び児童が、社会の中で平和、自由を理想としながら愛情を持って幸福に育てられるべきとなっており、私といたしましては、この趣旨を踏まえ、関係行政機関との連携を図りながら当市の児童福祉の推進に取り組んでまいりたいと考えております
 次は、同じく権利条例にかかわって、子どもの権利条例の制定についてのお尋ねでございますが、本市の次世代計画には、5つの基本的な視点が掲げられており、その1つとして、児童の権利に関する条約の理念に基づき、子供の視点に立った取り組みを進めることとしておりますが、この理念は、すべての者の基本的人権と人間の尊厳、価値を尊重し、実現するという国連憲章の原則に基づき、児童が社会の中で愛情を持って幸福に育てられるべきであるというものでございます。
 (議員名)議員御提言の子どもの権利条例の制定につきましては、この条約の理念が本市の計画にも盛り込まれており、各種施策もこの理念に基づいて行われていること、また、児童福祉法や北海道の条例にも同様に定められていることなどから、これらを踏まえながら、その必要性も含めて調査研究してまいりたいと考えております

■平成18年第3回9月定例会
(質問者:市議)
 子どもの権利条例、あるいは子ども条例といいますか、これらについて、これもかなり前から同僚議員も含めていろいろお話しさせていただいてまいりましたけれども、残念ながら、いまだそういう状況になっていません。
 そこで、その状況がどうなっているのか、端的に言えば、つくる気があるのかないのかというようなことになるわけですけれども、その辺のところがどうなっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

(福祉部長)
 子供の権利を守る取り組みについてのお尋ねでございますが、子供の権利を守る取り組みといたしましては、子供の人権に関する啓発パンフレットを家庭や地域に配布するとともに、人権教育に関する教員の研修を行ったほか、既に条例を制定しております川崎市、東京都世田谷区などの調査や関係資料の収集などを行ってきたところであります。
 また、すべての者の基本的人権と人間の尊厳、価値を尊重し実現するという国連憲章の原則に基づき、児童が社会の中で愛情を持って幸福に育てられるべきであるという、児童の権利に関する条約の理念を本市の次世代育成支援行動計画に盛り込んだところであり、各施策はこの理念に基づいて実施をされておりまして、また、児童福祉法や北海道条例にも同趣旨の規定があることなどから、子どもの権利条例につきましては、これらも踏まえながら、さらにその必要性も含めて調査研究を進めてまいりたいと考えております。

■平成19年第3回9月定例会
(質問者:市議)
 ここ10年の間、全国では子供によるさまざまな衝撃的な事件が相次いでいます。(中略)私は、今回のこの痛ましい事件を市民全体が重く受けとめて、子供たちの権利を保障し、子供の最善の利益を第一に考えていくという視点で今後取り組みを行っていく必要があると考えています。市長が公約に掲げた子供たちの笑顔と未来のために、今こそ子どもの権利条例を策定していくべきと考えますが、市長の見解をお聞きいたします。

(市長)
 子どもの権利条例の制定についてのお尋ねですが、子どもの権利条例につきましては、子供の権利の保障及び利益の最大限の尊重など、子供の権利にかかわる理念を定めるものでございますが、当市におきましては、函館市次世代育成支援行動計画に、児童が社会の中で愛情を持って幸福に育てられるべきであるという児童の権利に関する条約の理念を盛り込んでおり、さらには児童福祉法や北海道の条例にも同様の趣旨の規定がなされているところであります。子どもの権利条例の制定につきましては、行動計画に基づき、子供の視点に立った各種施策を推進していく中で、その必要性を含めて調査研究を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

(質問者:市議)
 先ほどの御答弁では、子どもの権利条例制定については、函館市次世代育成支援行動計画に理念を盛り込んでいるので、必要性も含めて調査研究するということでした。これは、以前何回か私も本会議で質問していますが、全く同じ答えなんです。(中略)
 私は、昨年の10月に北海道で初めて子どもの権利条例を制定したという奈井江町の教育委員会の方から直接お話を聞く機会がありました。(中略)平成9年、今から10年前ですが、そのときに奈井江町の中学校で、残念ながら女子中学生が学校のトイレで首つり自殺をしてしまったということだったんです。(中略)その後、奈井江町も、確かに青少年健全育成の町宣言、そういうのもつくってきました。しかし、よい子を育てましょうという宣言は子供の気持ちと大きくかけ離れているということに皆さん気づくんですね。そこで出会ったのがその子供の権利に関する条例、この条例を町民みんなでつくろうというふうになったと話されておりました。(中略)
 私は、函館市も条例づくりの準備を進めてほしいというふうに思いますし、私たち議員も一緒に勉強したいというふうに思っております。その第一歩として、具体的に他都市の調査をすべきだというふうに思いますが、どなたに聞いていいのかわかりませんが、質問したいと思います。

(市長)
 ただいま(議員名)議員から奈井江町の例も挙げられて、子供の権利に関する条例の取り組みをしてはどうかという改めての御質問でございますが、先ほど御答弁いたしましたが、この条例につきましては、子供の権利の保障だとか利益の最大限の尊重など、子供の権利にかかわる理念を定めるものであろうと考えますが、子供が社会の中で安心して健やかに成長していく、いってほしいということはもうだれもの共通の願いでありますが、どういう形で条例に反映していくのか、子どもの権利条約や児童福祉法、そして北海道にも条例あるわけで、どういう形がよろしいのか、オリジナルの函館の部分がなければ、道条例で間に合うということになりますので、今後十分な研究をさせていただきたいなというふうに存じます。

■平成21年第3回9月定例会
(質問者:市議)
 ことしは、子どもの権利条約が採択されて20周年を迎えます。私はこの間、子どもの権利条例の制定の意義や必要性について、何度も繰り返し繰り返し提言してきました。そろそろ函館市としても、条例制定に向けて具体的に取り組みを始める時期と考えます。市長に決断していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

(市長)
 子どもの権利条例制定に向けての取り組みにかかわってのお尋ねでございます。
 子どもの権利条例につきましては、子どもの権利の保障及び利益の最大限の尊重など、子どもの権利にかかわる理念を定めるものでございますが、当市におきましては平成17年度に策定いたしました前期5カ年における函館市次世代育成支援行動計画に、児童が社会の中で愛情を持って幸福に育てられるべきであるという児童の権利に関する条約の理念を盛り込んでおり、さらに現在策定中の後期5カ年における行動計画においても、内容の充実を図ることとしております。
 子どもの権利条例の制定につきましては、これまでも道内を初め、各自治体における条例等の設置状況等について調査に努めてきたところであり、子供の視点に立った各種施策を推進していく中で、引き続き調査研究を進めてまいりたいと考えております。

■平成22年第1回 2月定例会
(質問者:市議)
 日本は子どもの権利条約批准国であるにもかかわらず、子供たちの権利を守る施策が余りにも不十分です。(中略)私どもは、函館市にとって子どもの「権利条約」(後刻「権利条例」に訂正)制定の意義や必要性について繰り返し提言し、市長に決断を迫ってまいりました。市長は、今定例会の市政執行方針で子供のいじめや権利条例等について、子供の未来をはぐくむという観点からどのような形が望ましいかを検討し、着手すると初めて表明しました。ようやくスタートラインについたと歓迎しています。
 そこで、お聞きいたします。
 子どもの権利条約に基づいた函館市子どもの権利条例が今こそ必要と考えますが、市長の見解をお聞きいたします。

(市長)
 子どもの権利条例についてのお尋ねですが、子供たちの生き生きとした笑顔や歓声に包まれて地域社会の構築を、そうした地域社会の構築を目指す上で、子供や子育てにかかわる施策の一層の充実が必要であると考えておりまして、子供のいじめや権利条例等につきましては、子供の未来をはぐくむという観点から、どういった手法があるのかも含めて検討に着手してまいりたいと考えております。

■平成22年第1回2月定例会
(質問者:市議)
 市長は、市政執行方針で子供のいじめや権利条例など検討に着手すると表明しました。ようやくスタートラインに着いたという思いで歓迎したいと思います。
 そこで、質問いたしますが、検討に着手するということは、いつまでどのような内容で検討しようとしているのか、市長の見解をお聞きいたします。
 検討するに当たり、私は子供たちを含めた市民の現状認識をすることが第一歩と考えます。全国的には子どもの権利条例を制定するに当たり、さまざまな取り組みが行われています。川西市では子供の生活実感調査、多治見市では子供の権利に関するアンケート、川崎市では子供の権利に関する実態、意識調査などが行われています。(中略)
 そこで、質問いたしますが、函館市としてもこのような調査が必要と考えますが、いかがでしょうか、お聞きいたします。
 (市長名)市長は、モットーとして市民の手による市民のための市民の市政を掲げています。
 そこで、質問いたします。
 私は、市内の子供にかかわる市民団体のあらゆる力をかりて、子どもの権利条例についての基本的な考えを構築していくことも必要だと考えますが、いかがでしょうか。市長の見解を伺います。

(市長)
 子どもの権利条例にかかわって3点お答えをさせていただきます。
 まず、子どもの権利条例の検討でございますけれども、この条例につきましては、これまで議会からも種々御意見をいただいているところでございまして、これはいじめや虐待といった問題も含めて、子供の未来をはぐくむという観点からどのような形が望ましいのか、新年度から検討に着手したいということでお話をさせていただいたものでございます。このことにかかわって、実態調査や意識調査といった、函館市でこういうような調査が必要でないかというお尋ねでございます。
 市民の意識やニーズの把握、もちろんその前提として検討していかなければならないと思いますので、このことについてもどのような手法が望ましいのか、他都市の状況も参考にしながら検討させていただきたいと存じますし、次の条例検討に当たっての民間の皆さんの協力もいただいてということでございますが、御指摘のとおり、各学校を初め子供や子育てに関する関係団体や関係機関の協力が当然必要になると思いますので、そのことについても検討の過程の中で考慮させていただきたいと存じます

■平成22年第4回12月定例会
(質問者:市議)
 子ども権利条例についてお伺いします。
 国連では児童の権利に関する宣言を採択し、1989年に国際条約として採択されました。世界の各地で戦争が勃発する中、弱者であるところの子供が人として生きることが基本的な権利さえ奪われているような状況のもと、条約が採択されたものと思っております。そういった状況とは全く異なる我が国においては、幾つかの自治体で子どもの権利条例が制定されております。その中身は、ありのままの自分でいる権利や、遊ぶことや休むことの権利、嫌いな授業を拒否する権利、自分のことは自分で決める権利など、権利の裏には必ず義務がつきまとうということなど、すっかり忘れてぬぐい去っているものです。このような権利だけを主張するような条例の制定をするには、断固として反対いたしたいと思います
 本当の意味での子供の幸せというものは、しっかりした家族のきずなの上に成り立つものなのでありましょう。自治体の役目というものであります。市長は本会議の中で、子どもの権利条例について前向きに検討するような発言をしておりましたが、私は今のお話を聞いて考えを直していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。市長の率直な考えをお聞きいたします。
 また、子どもの権利条例を制定した神奈川県では、授業時間に教室を歩き回っている生徒に注意しただけで、先生が権利侵害したとして市民団体が取り上げ、その先生は両親と子供たちに謝罪し、学校でも処分された事件がありました。これなどはまさしく権利の濫用であって、このような事実のもとで、子どもの権利条例制定に対して教育委員会としてどのようにお考えでしょうか、お答えいただきます。

(市長)
 子どもの権利条例と学校教育にかかわって、私から1点お答えをさせていただきます。
 子どもの権利条例についてのお尋ねですが、子どもの権利条例につきましては、いじめや虐待のない社会の実現に向けた市民意識の向上が期待できるといった肯定的な御意見や、一方では権利の保障ばかりが強調されることにより、家庭や学校での指導にも影響し、秩序の崩壊が懸念されるといった否定的な御意見など、さまざまな御意見があることは私もお聞きしております
 このような中で、現在子供の幸せを考え、子供の視点に立った施策を展開する上でどのようなことが望ましいのかを検討するため、他都市における条例の制定状況や子供施策などについて調査を行っているところであります。私といたしましては、函館の子供たちが健やかに成長できるよう、より効果的な各般の施策に取り組んでいくことが、まず第一に大切なことであると考えているところでございます

(教育長)
 子どもの権利条例についてのお尋ねでございますが、子どもの権利条例につきましては、安心・安全な環境の中で子供が自分らしく生きていく権利を保障するという理念のもと、既に条例を制定して取り組みを進めている自治体もありますが、一方ではこうした動向に対してさまざまな御意見があることも承知しているところであります。
 昨今、いじめや虐待など子供を取り巻くさまざまな問題の中で、子供の権利が著しく脅かされているといった実態もありますが、私たち大人がすべての子供をかけがえのない存在として、生き生きと過ごせるよう守り育てていくことが大切であります。また、それと同時に、大人はさまざまな場面を通じて社会の決まりやモラルなどを伝えながら、子供が将来、社会の一員として責任を果たすことができるよう、学校と家庭、地域が連携を図ることが重要であると考えております
 私どもといたしましては、函館市義務教育基本計画の中に、人間尊重の精神に基づいて人権意識を高める教育の充実などを盛り込み、子供一人一人が大切にされ、よさや可能性を十分伸ばすことができるよう、教育の一層の充実に努めているところであります。

(質問者:市議)
 子どもの権利条例についてですが、現在他都市の状況を調査しているということですが、どのような目的で調査しているか、御確認させていただきたいと思います。

(福祉部長)
 調査の目的についてのお尋ねでございますが、このたびの調査につきましては、今後子供たちの健やかな成長を支えていくための各種施策の展開を図る上で、子どもの権利条例を含め、どのような取り組みが望ましいかを検討することを目的としております。調査に当たりましては、条例の制定の有無はもとより、制定済みの都市については制定後の子供をめぐる環境の変化、また制定していない都市についてはその理由、さらに制定の有無にかかわらず、子供に関する施策の実施状況を調査しているところでございます。

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この記事へのコメント

うろこ41
2011年04月12日 00:18
震災の関係等でしばらく見ていませんでしたが、また少しずつ勉強させていただきます。
一つお願いがあります。
紹介文のオレンジ色?が見づらくて目がチカチカします。こい色に変えてもらえないでしょうか?
勝手なお願いですが・・・・
それにしても、天皇陛下のメッセージには驚きました。
なんか政治家のレベルをはるかに超えた存在に思えましたよ。
感動とは違う感動??でした。
被災者の総てに聞かせたいですね。
違う話でごめんなさい。
落蹲
2011年04月12日 07:15
うろこ41さん、コメント有り難うございます。
震災の被害はありませんでしたでしょうか。

仁徳天皇の御製に

「高き屋にのぼりて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり」

という御製があります。ご存じかもしれませんが、高台から国を見渡して煙りが少ないのを見て、国民の生活が苦しいのだと租税を免除され、何年か後にもう一度高台から国を見て煙りが沢山見えたことを詠まれたものです。天皇陛下は常にこのようなご存在なのでしょうね。

オレンジ色、変更してみました。如何でしょうか。
また、ご感想をお寄せ頂ければ有り難いと思います。

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