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zoom RSS 第4次男女共同参画基本計画策定について その6

<<   作成日時 : 2015/08/05 11:53   >>

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 拙ブログでは、第4次男女共同参画基本計画策定についてそので第3次男女共同参画基本計画の問題点について振り返り、その5では計画策定を進めている計画策定専門調査会でリプロダクティブ・ヘルス/ライツについて高橋史朗委員が、「家族という視点、少子化という視点と女性の自己決定権というものの兼ね合いをどう考えるか」という重要な指摘をされたことを取り上げてみました。

 その計画策定専門調査会で審議されていた「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」が纏まり、パブリックコメントが始まりました。

「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」に係る意見募集について

政府は、男女共同参画社会基本法に基づき、平成27年度中に、新たな第4次男女共同参画基本計画を策定する予定です。
現在、男女共同参画会議の下に設置された計画策定専門調査会において検討が進められているところですが、このたび、専門調査会で取りまとめた「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」(以下、「基本的な考え方(素案)」という。)について、国民の皆様の御意見を募集いたします。

1.意見募集対象
「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」

2.意見募集期間(意見募集開始日及び締切日)
平成27年7月29日(水)〜平成27年9月14日(月)

3.資料入手方法
(1)PDFファイルのダウンロード
「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」(本文) [PDF形式972KB]
「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」(資料)[PDF形式:693KB]
参考[PDF形式:723KB]

(2)ホームページ以外からの入手
1.直接入手を希望される方
男女共同参画局推進課にて窓口配布いたします。
2.郵送での入手を希望される方
返信用封筒(A4の書類が入るものに400円切手を貼り、住所、氏名を記入したもの)を同封の上、以下の宛先に送付してください。(9月7日(月)までに必着)
〒100-8914
東京都千代田区永田町1-6-1
内閣府男女共同参画局推進課 意見募集担当 宛

4.意見の提出方法及び提出先
(1)メールフォームを利用した提出(締切日必着)

御意見を提出したい分野を以下から選択していただくと、それぞれ対応したメールフォームにリンクしますので、必要事項をご記入の上送信してください。(※1回の送信につき、御意見の字数は1000字以内としてください。)



 そこで、今回は「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」の内容について見てみたいと思います。素案は全体を

 第1部 基本的な方針
 第2部 政策編


とし、第2部をさらに

 T あらゆる分野における女性の活躍
 U 安全・安心な暮らしの実現
 V 男女共同参画者買うの実現に向けた基盤の整備
 W 推進体制の整備・強化

として、その中に12の項目が設けられています。

 先ずはUの中の「3 雇用等における男女共同参画の推進と仕事と生活の調和」について見てみますと、その目標には

 就業は生活の経済的基盤であり、自己実現につながるものである。少子高齢化やグローバル化が進展する中で、働きたい人が性別にかかわりなくその能力を十分に発揮できる社会づくりは、ダイバーシティの推進につながり、我が国の経済社会の持続可能な発展や企業の活性化という点からも、極めて重要な意義を持つ。しかしながら我が国では、M字カーブ問題がいまだ解消されておらず、子育てや介護等の理由により就業を希望しながら求職していない女性は303万人であり、非常に大きな損失となっている。(後略)

として、「M字カーブ問題の解消等に向けたワーク・ライフ・バランス等に実現」「雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保対策の推進」「ポジティブ・アクションの推進等による男女間格差の是正」「非正規雇用労働者の処遇改善、正社員への転換支援」「多様な生き方、働き方を可能にするための支援」を掲げ、それぞれに具体的な取組を挙げています。

 この目標の中にあります「就業は生活の経済的基盤であり、自己実現につながるもの」という決めつけは果たして多くの女性が望んでいるものであり、就業以外は自己実現にはつながらないのでしょうか。拙ブログでは、これまでにも様々な世論調査を取り上げてきましたが、内閣府の世論調査「女性の活躍推進に関する世論調査」(前回までは「男女共同参画社会に関する世論調査」)を見ても、決してそうではないことがわかります。過去3回(平成21年、同24年、同26年)の調査を比較してみますと、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考え方に対しては、

 賛成 41.3%(H21)→51.6%(H24)→44,6%(H26)
 反対 55.1%(H21)→45.1%(H24)→49.4%(H26)

となっていて、平成26年で反対が賛成を上回って再度逆転はしたものの、平成21年と比べると反対が減少しています。また、「一般的に女性が職業をもつことについて,あなたはどうお考えですか。」という問いに対しては、

 (ア) 女性は職業をもたない方がよい
 (イ) 結婚するまでは職業をもつ方がよい
 (ウ) 子どもができるまでは,職業をもつ方がよい
 (エ) 子どもができても,ずっと職業を続ける方がよい
 (オ) 子どもができたら職業をやめ,大きくなったら再び職業をもつ方がよい
    その他
    わからない

という答えの割合が、

 (ア) 3.5%(H21)→3.4%(H24)→2.2%(H26)
 (イ) 5.5%(H21)→5.6%(H24)→5.8%(H26)
 (ウ) 10.7%(H21)→10.0%(H24)→11.7%(H26)
 (エ) 45.9%(H21)→47.5%(H24)→44.8%(H26)
 (オ) 31.3%(H21)→30.8%(H24)→31.5%(H26)

となっていて、「子どもができても、ずっと職業を続ける方がよい」と答えた方が減って、「子どもができるまでは、職業をもつ方がよい」「子どもができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつ方がよい」という方が僅かですが増えており、子供が小さいうちは、母親が家庭にいて子育てをしたいという方が増えていることを示していると考えられます。

 また、平成25年度厚生労働白書の結婚に関する意識でも、専業主婦が理想のライフコースとする女性が若干増えてきているのに、実際は実現出来ないという結果がでています。

 こうしたことからも、就業だけが自己実現につながるということはなく、子育てや家事に専念したいという女性も多くいることがわかります。

 また、「就業を希望しながら求職していない女性は303万人」とありますが、これは総務省の労働力調査によるもので、その調査から男女共同参画局が作成した図がありますが、これをみますと、就業希望者303万人のうち、正規雇用を望む人は17.1%、非正規雇用を望む人は71.9%で、多くの女性がフルタイムではなく、必要に応じて働きたいと考えていることがわかります。

 こうした女性の意識も、就業だけが自己実現につながるとは考えていないことがわかるのではないでしょうか。

 次に、「M字カーブ問題がいまだ解消されておらず」とありますが、M字カーブについては、これまでも拙ブログで何回か取り上げてきましたので、ご参照頂きたいと思いますが、M字カーブは、子供が小さいうちは家庭で子育てに専念したいという母性の表れであり、母性を否定してM字カーブを問題視することの方が問題ではないでしょうか。必要なのは、ある程度子育てが終わった後、必要に応じて働くことができるようにすることや、子供の進学に伴う教育費の負担を減らし、少なくとも子供が就学しているうちは母親が働かなくてもよい環境をつくることではないでしょうか。今回取り上げた各種の調査も、そうした女性の意識が数字に表れたものだと思います。

《M字カーブに関連する拙ブログ》
M字カーブ問題
三歳児神話について
保育ママ制度について
少子化対策を考えるA ー家族は変わったかー
配偶者控除の見直しについて
女性に関する政策について・・・櫻井よしこ氏の指摘
女性の活躍推進に関する世論調査
女性の活躍推進に関する世論調査2
第4次男女共同参画基本計画策定について その3




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